キャリアに対する主体性の欠如と転職

転職コンサルタントとして転職希望者のキャリアプランニングを行い、多くの人たちに進むべき道を示していくという仕事があります。
日本においては、同じ企業に終身雇用されて勤務し続けることが美徳とされてきました。しかし、転職して様々なバックグラウンドをもって仕事に取り組むことを評価する欧米の影響を受けて、転職が広く一般的に受け入れられるようになってきました。
第二新卒と呼ばれる、就職して2、3年で転職を希望する人たちも大勢生まれてきており、一種の転職ブームが発生してきています。

そういった傾向がある一方で、転職によって希望を実現したり不満を改善したりするために、どういった選択肢があるのかということを知る手だてが多くはありません。転職をするのが一般的ではない世の中であったため、絶対的な情報量が少ないからです。
そういった際に相談される役割として重要な位置を占めているのが、転職エージェントです。

しかし、転職をしたいという気持ちが先走って、具体的な希望や不満すらない人が多いことが転職コンサルタントにとっての苦労になっています。
転職先を考えるにも、そのためのキャリアプランニングを行うにも、まずは本人の目指したい方向性を明確にすることが重要です。

しかし、そういった主体性が欠如している転職希望者が若者を中心に多い傾向があります。キャリアに関する相談よりも、そういった人が心のうちに秘めているものを引き出すのが大きな仕事となっているのです。

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